聞き上手のやり方

友人からよく、「聞き上手だね」と言われる。
それ言われても私は、人の話を聞くことってそんなに難しいか?別に褒めることじゃなくない?って思っちゃう。
『人の話を聞く』単体だったら誰にでもできる。相槌だったりアイコンタクトだったり、大抵の人はできるものと思ってる。

この間、「人の話を聞く時に何を意識したらいいかな」と聞かれたんだけど、そんなん考えた事も無いし、もしも正解があるなら私も是非知りたいよ。
条件がふわっとした質問だなと思ったからどうしたもんかなと思ったけど。
まあただ分類くらいはできるかも。

話す側のタイプ分けは、ゆっくり話すタイプと、マシンガンの如く沢山話すタイプの2種。

ゆっくりタイプは、考えながら頭で言葉を選んで慎重に話をするから、声のトーンは落ち着かせて、次の言葉を待つように相手の表情見てのんびり相槌。
マシンガンタイプは、話の構成後回しで浮かんだ言葉をポンポン出したいだけ出してる話し方するから、聞いてる間は頭フル回転で話の要点をしっかり掴んで相槌やレスポンスはハッキリテキパキ。

要するに相手の話すペースに合わせるだけ。結局聞く側に必要なのは空気読みスキルとその場の対応力。
相手に「ねえ聞いてるの?!」「うるさい!聞いてって言ってんじゃん!」と言わせたらはい、おしまい。自分だけ気まずい時間の始まり。

ただし鉄則として、食い気味に自分の意見を言うのはどのタイプでもNG。正論ばかりですぐに結論を出そうとするのもNG。別に聞く側は面接官でもカウンセラーでもない。
食い気味の意見や正論と素早い結論は、話す側が怯んで話が切れやすい。相手の聞いてほしい欲求に応えるためには、問題の答えが分かっていてもある程度は一緒に考えるフリをしてあげる。これに尽きる。
…まあ、鋼鉄のメンタルだとかプライドがブルジュ・ハリファ級な奴だったら話は別だけど。逆にこっちが黙らされる可能性もあってあまり得策ではないとは思う。
っていうかコミュニケーションに正解不正解なんてないんだけどさ。


さて、世に言う『メンヘラ』という存在。
2chから生まれたネットスラングが今や一般人にまで…ネットの力すごいわあ……じゃなくて。

私も大概だけれど、メンヘラへの対応は本当に間違えてはならないし、下手な事は言えないから正直言うと超厄介。
若い女の子のメンヘラの大体は、話を聞いてほしいし、味方を欲している奴だらけと思った方がいい。
下手に「よしよし」して同意、肯定をしすぎてしまうと、「優しく話を聞いてくれる味方」って認識されてそのままズブズブと…なんてよくある事で、私も昔そうだった。挙句の果てにはこっちのメンタルまで潰され、酷ければ生活リズムも崩れて生きるのも嫌になるレベル。流されやすい奴は特に、マジでやべぇぞホントに覚悟しとけよ。 

優しさ振り翳すのも別に構わないし自由だけど、優しさだけだといつか苦しむのは自分だと身を持って知ったし、読んでる何方かも出来れば分かってほしい。
聞き上手ってのはただ優しいだけじゃないのよ。

ただ、『「話を聞いてほしい」が主体の人がほとんどで聞く側は聞くに徹するべき』とは思うけれど、だからって自分の意見を言っちゃいけないわけじゃない。なんなら言わないとのちのち後悔する。

聞く側が言葉をかける時に肝に命じるべきは「自分の言葉は100%正解で100%不正解」ということ。

たとえ専門知識があっても、カウンセラーの助言の全てが確実に正解で効果的!なんて誰も証明出来ない事だからね。結局は全部助言を受けた本人の理解力とその後の努力次第なわけよ。

相手を傷付けない言葉選びをしたり、否定的な意見を持っていても相手を思って言わなかったりは、さっきも言ったけど自身の優しさで身を滅ぼすだけ。優しさというより「甘さ」に変わる。
否定的な意見を出して相手に危機感を与えないと、甘やかされたら人間はさらに甘えようとしてしまう。言い方優しくても相手に響きにくいし、意味が無いから厳しく行くこと。
つまりは飴と鞭ってやつ。比率は8:2か7:3くらいがいいかも。
まあ鞭が多くても、愛の鞭ってね。と思ってやり過ぎは厳禁ね。



ここまで延々長々と偉そうに語ってきたけれど、私だって間違うしやらかす時はやらかすから、まだまだ修行中みたいなもの。
たしかにこうして真面目に考えると難しいかもしれないね、聞き上手って。
取り敢えずコミュニケーションするにあたって、「せっかち」と「甘やかし」は封印すべし!
このくらいかね。


大人になると友達減るからね、友達は大事にしないとダメだぜ諸君〜

Make haste slowly.

気が向いたら更新します。 文章ヘタクソ女の掃溜め。

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